最終更新日 2024年5月14日 by carret
音楽の仕事をしたいなら音大がおすすめ
音楽の仕事、アーティストなどにさせたいがために音大に通わせようとする親が多くいます。
特に最近は手に職という意識がかなり強まっており、こうした傾向はより顕著です。
その一方で入学して卒業したのはいいものの、アーティストになることもなく一般企業に就職する人もいれば、食いつなぐのに精一杯という人もいます。
通うメリットもあればデメリットもあるのが音大であり、そのことまで考えて教育をしていく必要があります。
まず音楽の仕事をするにあたっては絶対に必要な経歴であることは間違いありません。
オペラの仕事やオーケストラの仕事の際に音大出身となれば期待値はかなり高まります。
また教える側もエリートであってしかも基本に忠実な人が結構多いのも特徴です。
演奏する人の中には独りよがりな要素を秘めながらやりがちですが、そうしたものが是正されるのも学生時代に徹底的に基本を叩き込まれるからです。
演奏スキルがしっかりとありながら、そこからさらに上のレベルへ行くための基本を叩き込まれるため一般レベルで考えれば演奏がうまいのは当然です。
このため、人に教える技術さえあれば音楽教室を簡単に開けるだけの技量は備わっています。
音大は卒業するまでにかなりの費用がかかるため、親にすべてを出してもらうのはしんごいものがあります。
そこでアルバイトを在学中にしますが、その時に子供などにピアノを教える仕事をする人が結構います。
この過程で多くの子供に音楽を楽しんでもらいたいという気持ちが芽生えて音楽教室をやりたくなるという人も少なくありません。
音楽に真剣に向き合うからこそ、こうした純粋な気持ちに気づかされるということもよくある話です。
現在の教育内容について
ゆとり世代という言葉があったように、一時期は競争とは一線を画する教え方がなされていました。
しかし音楽の世界だけは時代を問わず競争の連続です。
容赦なく順位が決められていき、そこには温情はありません。
どれだけ実績を重ねていても失敗してしまえば、そのコンクールでは負けてしまいます。
精神的なタフさや勝負強さ、ここ一番での集中力などかなりのものを音楽を通じて習得できるのもプラスです。
音大に通う人はこれらのエキスパートであり、通っている時点で人よりも精神的な強さや集中力は備わっています。
一方でデメリットの部分を取り上げると、大学時代の奨学金が重荷になりやすい点です。
学生時代こそ楽なものの、卒業してからはちょっとした家のローンに匹敵する奨学金を返済し続けることになります。
しかも、初任給は少ないために生活に回す余裕がないのが実情です。
奨学金の返済に苦しめられ続けるのはかなりのマイナスです。
いわゆるお嬢様がこうしたところに多いのは、台所事情の苦しさがあります。
アルバイトですべてを工面しようにも学費が余りに高いです。
親からの支援が見込めないと非常に厳しい思いを強いられます。
就職先がないのもマイナスポイントです。
芸術肌の人は会社勤めには向いていないというイメージがある一方、音楽関係の仕事に就こうにもクラシック関係などはかなりの狭き門です。
音楽関係といってもロックやアイドルなどのポップ系には疎い人が多く、音大出身だから順応できるわけでありません。
結果として音楽とは一切関係のない仕事に就いたとしても、何のために入学したのかがわからなくなります。
なぜそこに入学するのかを今一度再確認して、プロの演奏者を目指すのであれば大学を首席で卒業するぐらいの覚悟が必要です。
音大のデメリット
たいていのデメリットは費用面の問題と就職の問題ですが、他にも先生との関係性が難しくなる点もあげられます。
マンツーマンの形で教えてもらうため、様々な感情が出てくるものです。
もちろん公私をはっきりと分けられる先生や生徒もいますが、先生がその大学にいるからそこに決めたという生徒も多いために憧れやら好意的な感情などが入り混じってしまいます。
こうした関係性は誰もが持ちやすくなるため、これを逆手にとって色々な駆け引きやライバルを蹴落とすために使われても不思議ではありません。
出会いが少なく、女性ばかりというのをデメリットにあげる人もいます。
親からすればお嬢様学校から進学してもらえば、よくわからない男を寄せ付けない環境で子供を育てられますが将来的に見ればかなりのマイナスです。
結局、得体の知れないものという認識が強まるだけで理想だけがただただ上がって気づいたときにはプライドがかなり高いか、自信喪失状態になっているかいずれかの状況になりがちです。
そのような理由を考えている親がいたとすれば、すぐに考え方を改めないといけません。
メリットもデメリットも多く、結局は強い意識を持って生活をしていくことが大事です。
プロを目指すなら最初から強い気持ちで臨み、教えることをメインとすれば一般科目を理由して教員の道へ全力を注ぐことが必要です。
方針をきちんと定めておけばメリットを最大限に活用でき、デメリットを最小限にさせられます。